2014年9月6日土曜日

病院スタッフたちのうれしい心遣い

麻酔科の先生が登場した。
アジア系の女医さんだった。
この病院、ほんとアジア系のドクターが多い。

「麻酔が入るときはちょっと痛いわよ。」
「しばらくしたら気分が悪くなるかもしれないわ。」

などいろいろ優しく話しかけて、私の不安とか緊張をほぐしてくれているのが分かった。

麻酔は背中にするのでこのドクターが何をやっているのか見えなかったけど、ちくっという感覚とほんの少しひんやりした液体のようなものが体に入っていくのを感じた。
警戒していたよりは痛くない。
しばらくしてナースが私の足を触って、まだ感覚があるかどうか確認をしていた。

あっという間に麻酔が効いて、感覚どころか足を動かすことがまったくできなくなった。
おへそから上は自由に動けるのに、下半身だけ全く動かない。
麻酔ってすごい。

この麻酔科のドクターも私の夫がここにいないことが不思議だったよう。
ナースのひとりに「ハズバンドは?」と聞いていた。

麻酔が効いてしばらくしたとき、ナースの一人が
「あなたのハズバンドからカメラを預かってきたわ」
と言った。 これで生まれたばかりの赤ちゃんの写真が手に入る。
みなさん、本当にどうもありがとう。 本来なら夫がやることを、うちの夫が立会いを拒否したために、こうして病院スタッフがやってくれる。 そもそも、夫の立会いがないと分かった時点で、生まれたての赤ちゃんの写真なんて手に入らないと思っていた。ナースに私からお願いするという発想もなかったし。 でもこうやってナースのほうから申し出てくれて、本当に本当にうれしかった。


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2014年9月4日木曜日

立会い

私の周りの出産経験者に聞くと分娩の際はダンナさんが立ち会ったという人ばかり。
そしてダンナさんがへその緒を切っていた。

うちは・・・というと、




ダンナ、立会い拒否



どうして?

だって、手術に立ち会うなんて考えられないから。

生まれた瞬間のわが子に会いたくないの?

別にまさにその瞬間じゃなくても、いい。
血まみれの赤ちゃんをまともに見られるか分からないし。



帝王切開の手術の時間が迫ってきた。
ベッドがそのまま担架になって、手術室へ運ばれた。
そして、テレビでよく見るナースやドクターが1,2,3とやって、担架から手術ベッドに私の体が移動した。

麻酔科の先生が登場するまで少し時間がかかるということだった。

そっか、ほんといよいよこのお腹の赤ちゃんに会えるんだ。
なんだか自分の身に起こったこととは思えなかった。

ナースの一人が「あなたのハズバンドは?」と聞いてきたので、本人が立ち会いたくないって言ってるから、と答えた。
するとそのナースは、「ちょっと彼と話してくるわ。」と手術室出てしばらくたって戻ってきた。

「あなたのハズバンド、あなたが立会いを希望するならそれに従うって言ってるけど・・・。」

こういうところがうちのダンナのずるいところ。
私に任せるとかいっておきながら、自分の中では結論を出しているのだ。
だからナースにはハズバンドの立会いなしでOKです、と伝えた。

とてもびっくりされてしまった。
普通のアメリカ人夫婦では考えられないことなんだろうね。



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2014年9月3日水曜日

ソーシャルワーカー、登場

帝王切開手術まで、あと5時間。

夜9時ごろの手術になるので、本来ならこの待ち時間の間に寝ておかないといけないのに、出産ハイになっていた私は眠ることができなかった。
出産ハイが眠れない原因の大多数を占めていたけど、実はもうひとつ理由があった。
それは部屋に人が出たり入ったりするからだった。
この出産前の妊婦が入る部屋は個室なのでほかの患者や家族は入ってこないけど、ナースや病院スタッフがしょっちゅう私の様子をチェックしに来た。

手術まであと2時間というとき、 二人の女性が入ってきた。
ソーシャルワーカーたちだ。
私に名前や住所などの簡単な質問をしてきたあと、こんなことを聞かれた。


子供を産んだ後、帰る家はありますか?

その家はあなたと子供にとって安全ですか?

家族に暴力を振るわれる可能性はありますか?

もちろん全部NONONOと答えたけど、もしここでひとつでもYESと言ったら、赤ちゃんは退院させないそうだ。

日本でも出産前にこういう質問ってされるんだろうか?



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2014年9月1日月曜日

チェックイン

超音波技師さんから

「今すぐ入院してね。」

と言われたので、なんだか実感が沸かないままその超音波施設から出産する病院まで夫の車で移動した。
目の前に病院はあるけど敷地が広いので車で移動するのが一番早い。

受付で簡単な書類を記入すると私の主治医のドクターリンのオフィスからも情報が回っているのでチェックイン自体は簡単だった。ただ、部屋が出来ていないので待合室で待って欲しいと。

何かホテルにいる気分。

結局私と夫は1時間半ぐらい待たされた。

部屋ができたよ、と案内されたものの、この日はお昼の1時に食事を採ってしまったから、帝王切開手術は8時までできないと言われた。
そんな、もし手術の可能性があるって前の日にでも分かっていたらお昼ごはん食べなかったのに。そしたらチェックインしてすぐ手術できたのに・・・。

手術まで5時間。
こんな状態で時間つぶし。












私は出産ハイ&点滴でお腹が空かなかったけど、夫は空腹に耐えられず6時ごろいったん病院を出て腹ごしらえ。

点滴やおしっこの管がつながれているのでベッドから動くことはできないけど、テレビがあったりこの部屋は携帯が通じたので(病院内は携帯が使えないところが多い)実家に電話したりで本来ならこの時間に寝て夜に備えないといけないのにちっとも眠くならず手術予定の時間を迎えた。






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2014年8月31日日曜日

38w 6d 心の準備が間に合わない

羊水の量を調べるための2回目の超音波の日。
2時に施設に到着して、さっそくみてもらうと前日は51だった羊水の量が49に減っていると。


You are delivering a baby today. (あなたは今日出産するのよ。)



はっ今日?今から?
一緒にいたダンナもびっくり。

このまま入院してね。コングラッチュレーション♪

って言われても・・・。


今から出産するの?
陣痛とか何にもないのに?
えっ?本当に?

入院準備は車に積んであったけど、そんなつもりで家を出たわけではないので、赤ちゃんとご対面という大イベントなのに、心の準備が間に合わないよ。
とりあえず言われるがまま入院手続きに入った。

↓ コレがその建物。













そっか、今日赤ちゃんに会えるんだ。
どんな顔だろう、そんなことを思いながら建物の中に入った。



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2014年8月30日土曜日

38w 5d いつでも入院できる準備

羊水の量がぎりぎりになってきて仮に通常分娩するにしても予定日まであと約1週間とせまったころ、1年前に出産したリカちゃんが電話をくれた。

リカちゃんは予定日を1週間過ぎても出産の兆候がなく、最後の検診でドクターに

「今日ワタシ午後空いてるから帝王切開しましょう。」

と言われてそのまま入院、出産した。
家に帰る間もなくそのまま病院に直行だったので、入院準備も何も持っていなくて、ダンナさんに指示して用意させたけどぜんぜん足りなかった・・・という今では笑い話になっているようなことを話してくれた。

「入院準備は車の中に置いておいた方がいいよ。」

とアドバイスをもらって、さっそく私が車に乗せたものは以下のとおり。

<病室に持っていくバッグ>
パジャマ(病院の服で過ごしてもいいけど、自分のパジャマの方がいいと思ったから)
下着
めがね(コンタクトなんてしている場合じゃない)
洗顔、化粧水、乳液など(病院には石鹸しかない)
シャンプー・リンス(ナースに言えばもらえるけど)
ヘアブラシ
歯ブラシ・歯磨き粉
退院するときの自分用と赤ちゃん用の服
オムツ1パック(病院でももらえるけど、自分でも用意した)

<別のバッグ>
大人用のオムツ(急な破水に備えて)
バスタオル(これも破水した場合、腰に巻く)

急に破水なんてことにならなかったら、このバッグは必要なし。


そしてそして、リカちゃんが絶対に忘れてはダメと言ったのが、カメラ。
リカちゃんは急に出産となってしまったので、カメラを持っていかなかった。携帯のカメラだけだったので、ちょっと物足りなかったそう。

夜中にお腹が空いて・・・ってことになったら大変だからお菓子でも持っていった方がいいのかなと聞いたら、出産したばかりのころは気分が高揚していて空腹に気づかなかったとか。病院の食事はおいしくないって言うけど食べられないほど悪いわけでもないよ、とも。

出産準備バッグを車に積み込んで、もうすぐ会えるねとお腹の中の子に話しかけてみたものの、自分がもうすぐ出産するなんて信じられない気分だった。



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2014年8月29日金曜日

産休に入る

超音波技師さんから私の主治医、ドクターリンのオフィスに検査の結果はすぐ伝わったようだ。
ドクターオフィスの受付の人からすぐに電話がかかってきた。

「明日も羊水の量をチェックしに、同じところで超音波を撮らないといけない。何時がいい?」

という内容で、翌日の午後で産休に入る予定だったから、会社からいったん家に帰って・・・で2時を希望した。

カリフォルニアは出産6週間前(双子の場合は14週間前)から会社は産休を認めないといけない。ただ、この産休期間は州から給料の6割程度の補助は出るが、ほとんどの会社では給料を出さない。だからうちの会社の出産経験者は予定日のぎりぎりまで働いていた。私も予定日10日前まで働く予定にしていた。

引き継ぎに時間がかかったので、この日の12時まで働いて会社を後にした。
この時点で体調に全く変化はないし、あと1週間はバリバリ働けそうだった。

家に帰りシャワーを浴びて2時に超音波施設にダンナと一緒に入ったのだった。




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