2014年7月25日金曜日

親友のアキちゃん 1

アキちゃん、というのは仮名です。でも確かに存在する私の大事な大事な友達のこと。

私が右も左も分からずアメリカに来たばかりのころ、知り合いを通じて知り合ったのがアキちゃん。当時州立大学に通う学生でした。日本で高校を卒業し就職、お金を貯めてアメリカの大学に進学した努力家です。

私は語学学校に通っていて、クラスメートは日本人ばかり。日本人と一緒にいるのはラクだけど世界は広がりません。

留学先で日本人と友達になることを否定しているわけではありません。私にはいまでもとっても親しくしている友人が何人かいて、留学しなかったら絶対に出会えなかった素敵な人たちばかりです。

当時アキちゃんは州立大学の学生で26歳、学内のインターナショナルクラブというサークルのメンバーであり、クリスチャンなので学校の近くの教会に通っていました。だからアメリカ人の友達や知り合いがとても多かった。部外者の私をよく誘ってくれました。私はそこで恋愛対象となる相手は見つからなかったけど、アキちゃんには好きな人がいた。彼の気持ちは分からない。たくさんいる仲間の1人としか見ていないのかもしれないし、ちょっとは意識しているのかもしれない。私も遠くから彼の様子やアキちゃんと一緒にいるときの彼の表情なんかを観察していたけど、アメリカ人にしては大人しい落ち着いた性格のようで、ついに彼の気持ちは分からなかったのです。

そしてアキちゃんは卒業を迎え、日本へ帰ることにしました。
私の前ではいつも元気なアキちゃんだったけど、いっぱい泣いたと思う。

アキちゃんがいよいよアメリカを発つその前日、仲間が集まってお別れ会を開きました。私はアキちゃんのカメラマンとしてパシャパシャ写真を撮りました。当時はデジカメなんてなかったから、今よりは慎重になるべくいい表情の写真を撮ろうとがんばっていました。アキちゃんと彼のツーショットも撮りたい・・・。

彼は1時間半遅れてやってきました。もう来ないんじゃないかって不安だったので私もすごくうれしかった。そして彼の腕を引っ張り、恥ずかしがるアキちゃんの隣に立たせて写真を撮りました。デジカメじゃなかった時代。出来上がるまでどんな写真になるのか、ちゃんと目は開いてるか、ボケてないか分からない。

でもいい表情の写真だった。

お別れ会も5時間を越えてそろそろ帰り出す人も出て来ました。そして彼もなんとなく帰るのかな、といった様子を見せ始め、私は彼にもう少しここに残っていてほしいと言おうと思ったとき、アキちゃんが彼の前に立ったのです。

ちょっと長くなったので続く。

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