職場には半日病欠届けを出した。
日系だけどアメリカにある会社なので、会社からプライベートを詮索されることは少ない。有給も病欠も自分の持っている範囲以内ならそれをどのように使っても仕事に支障を来たさない限りは割と自由に取得できる。
アメリカのこういうところが好きだなあと改めて思う。
予約の5分前にドクターオフィスに到着し、待合室に入るとおそらく臨月の妊婦さんがお腹を抱え苦しそうにしながら長いすに横たわっていた。付き添いの人はいないようだ。
このドクターオフィスは学校の保健室ぐらいの大きさで、検診をするためだけの場所。もしこの妊婦さんの出産がここで始まってもそういう設備はない。出産は道を挟んだ隣の病院でするのだ。隣といっても広いアメリカ、健康な人でも歩いたら15分ぐらいはかかる。
この妊婦さんより後に来たのに、私の名前が呼ばれた。
そしていつものように身長体重血圧を測る。
別室に移されドクターを15分ほど待ち、ドクターの丁寧な診察が終わり(詳しい内容は後ほど)帰ろうとするとあの妊婦さんがまだ横たわっていた。
ここから先は私の想像
おそらくあの妊婦さん、一度も検診を受けないまま出産を迎えているのではないか。
保険もないのかもしれない。
ドクターも受付の人たちも身元の知れない患者を診る余裕はなく、待合室の彼女を見て見ぬ振りなのかも。
アメリカの健康保険は恐ろしく高い。保険料を払えないから無保険のままの人も多い。
低所得者ならきちんと申請をして、申請が認められれば州による保険や施設があるのだけれど不法移民など、申請の資格のない人もこの国にはたくさんいる。
キラキラしたアメリカの裏では弱い人たちが先進国とは思えないような暮らしをしている。
自己責任の国だから自分の仕事が終わればその後は自由。有給も取りやすい。それはアメリカのいいところ。でも私が普通の暮らしと思っている、その普通の暮らしから漏れてしまった人にはとても厳しいところなんだ。
人事ではなく、いつ自分も普通のレールから漏れるか分からない。
私ひとりならそういう状況に置かれてしまってもなんとかなるかもしれないけど、今は1歳にもならない娘のエリンがいる。多くの財産は残せないけど自分の身の守り方はしっかり伝えよう。
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